槍ヶ岳~北穂高岳縦走(アプローチ編)
8/2〜4 北アルプスは槍ヶ岳~北穂高岳を二泊三日でケータと歩いてきました。
日本3000m峰踏破チャレンジ中の我が家、今回は北アルプス残りの4座(大喰岳、中岳、南岳、北穂高岳)を攻め落としに行ってまいりました。
昨年から計画していた今回の山行。実は当初、北穂高岳と他三山は別日程で歩くつもりでいました。その理由は南岳ー北穂高岳間には一般登山道としては日本屈指の難ルートと言われる大キレットがあるからです。しかし、それぞれに歩く日程の確保も難しく(お金もかかる)、どうせなら一度に歩いてしまおうかと言うことになりまして。
お世辞にも岩登り経験が豊富とは言えない我が家ですが、かといって初心者というわけでもありません。体力面、精神面、技術面?、総合的に判断してアタックすることにしました。ケータに関しては今回は子供だということは忘れることに(笑)、いやそれは冗談としてw
体格的には小柄な女性とそう変わらないし、山の経験もそれなりにあるのでいろいろな判断は自分でできるから、それほど心配はしませんでした。だからと言ってなめてるわけじゃありませんよw
ちなみに今回は二泊とも小屋泊にしました。大キレットを越えるので、重荷でバランスを崩したりしないよう出来るだけ荷物は減らしたかったのです。出費は痛いけど、安全第一!(やったー、小屋泊ラブ)
おはようございます、5:10始発のバスで上高地にやってきました。
初日は王道の槍沢ルートで槍ヶ岳山荘を目指します。CTは10時間くらい?20kmくらい?でしょうか。
長いけど平行移動と登りだけなので気持ち的にはちょっと余裕も。すくなくとも先日の八ヶ岳よりは楽なはず、きっと...
上高地といえばこの景色。
早朝の河童橋から見る穂高連峰。うん、良い天気^^
予報では大きな崩れはなさそうだけど、やはり行動するなら早い時間帯のほうが望ましい。
おサルは普通に歩いてます。
明神岳。ここにも登山ルートってあるのかな?
横尾に到着。
ここまでは平坦な道(でも長い)なのでわりとサクサク来れました。今回はここから初めて槍ヶ岳方面へ、どんな道が待っているのかちょっとワクワク。でも間違いないのは長いということ...11kmって(汗
樹林帯と沢沿いのルートを進みます。
横尾から1時間くらい歩いているけど全然高度が上がっていませんw
楽なんだけど、いつになったら登るのやら。いきなり急登?そんなの嫌だよ~、早く登らせて!
スタートから約4時間で槍沢ロッヂに到着。
最後に一登りくらいあったけど、ほとんど高度は稼げていません。キツイのはこの先だね、きっとw
ついつい。
小屋の中を視察しようとしていたら若者が食べてたんです、カレー。それが美味そうでついつい。
いや、朝食は食べていたので二人で一食なんですが、ついつい(汗
この先6km、さて登りますか。
相変わらず名前は知りませんが、お花はそれなりに咲いていました。
20分程でババ平のキャンプ場へ。
平日の午前中なので5張りくらいだったかな?奥の建物は水場のようです。
こちらはトイレ。
中は見てませんがなかなか綺麗そうですね。小屋まで距離があるテン場なので、この施設はありがたい。
でも個人的には位置的に中途半端すぎて、ここのテン場を利用することはないと思います。
あれっ?もう着いた??
CTでは槍沢ロッヂからここ大曲りまでは1:40となっていましたが、我が家は50分で到着。いや、これは我が家が早いわけでは決してなく、CTが間違っているんだと思います。後から来た方も、あれっ?みたいな顔してましたもん。なんか得した気分です^^
程なくして雪渓が現れます。
事前の情報よりはだいぶ溶けていたのかな?距離も短いしアイゼンは必要なしです。
それでも落石はあるようなので注意しましょう。
なかには1mくらいの岩もありました。こんなの直撃したら死にますね、きっと(汗
天狗原分岐。
翌日の天候次第ではエスケープルートで使おうと思っていましたが、ぱっと見ではそのルートはわかりませんでしたw このルート上には天狗池があり、池と槍の景色も素晴らしいようです。
でも、できれば使わずに大キレットを歩きたいんですけどね(^^;
来た路を振り返ってみる。
長かったけどそれほど高度は稼げていません。ということで、ここら辺から本格的な登りが始まりますw
この雪渓をトラバースすると...
ここでやっと槍様が姿を現します。
昨年、裏銀座から登頂したときは生憎のお天気だったので、こんなに近くで見るのは始めて。遠くから見ても近くから見ても、この尖った山体はかっこいいですね~。
播隆窟。
槍ヶ岳を開山した念仏行者播隆上人が53日間岩室に籠り、念仏を唱えたと言われている場所。中に入れそうだったけど入っちゃダメなのかな?怒られたらいやなのでちょっとのぞく程度に(^^;
遠いw
姿ははっきりと見えてるけど、なかなか槍の肩までが遠いんです(涙)。急登だし標高も高いのですぐに息があがってしまい、少し歩いては休憩してました。あーしんどいw
残り数百mから足元に距離のカウントダウンが始まります。
最後の方は槍を見ずに足元だけみて歩いてましたね(笑
目的地着。
スタートから8時間、偽CTのおかげ(笑)で予定よりだいぶ早く槍ヶ岳山荘に到着。平日なのに思ったよりも登山者は多め、夏休みだからか子連れの方もいて結構賑わっていました。さすが人気のお山、槍ヶ岳。
目の前には憧れの槍ヶ岳。
でも登りません。疲れているから?危険だから?いえ、既に昨年登頂しているからですw
疲れはあるけど穂先の往復くらいなら行こうと思えば行けたし、昨年は雨の中の登頂だったのでこのコンディションなら難なく登れると思う。しかし、今山行の目的はあくまで3000m峰残り4座と大キレット踏破。
それ以外のことで体力を使いたくない、いや正直面倒くさいというのが本音です(汗
お前ら本当に山好きなのか?なんてツッコミはしないでね(^^;
宿泊の受付したら登頂証明書をもらいました。
いや今回登ってないんですけどw なんて恥ずかしくて言えないから素直に頂戴しました(笑
このシステムは燕岳の燕山荘も同じですね。お子様には嬉しいプレゼントですが、ケータにとっては微妙?
写真を撮った後、迷わず半折りにしてザックに突っ込んでましたw
暇つぶし。
もう動かないと決めたので、あとは小屋でのんびりするだけ。談話室で読書したり、槍にアタックする人をながめながら、只々時間をつぶすのでありました。
本当は自炊するつもりでしたが、何もかもが面倒になって急遽小屋食に変更w
労せず食事にありつける、小屋泊ってなんて素晴らしいんでしょ。もうテン泊なんてできそうもありません(本気
これにて初日は終了。
長い長い槍沢ルートでしたが、思いっきりハードルを上げてイメージしていたんでそれほどまでのきつさはなかったです。逆にこれなら南岳小屋まで行けたかな?なんて少し調子にのった会話もできたほどw
槍の穂先には立たなかったけど、近くでその姿が見れて登った気になれたのが良かったです(笑
さあ、明日はいよいよ本番。安全第一でがんばろ~
二日目に続きます