硫黄岳で山初め オーレン冬季小屋泊(前編)

忠太

2018年01月10日 08:12


1/4・5 2018年の山初めに、八ヶ岳の硫黄岳をケータと歩いてきました。



今年の山初めは南アルプス辺りを歩こうと計画していましたが、昨年末の燕岳で痛めた足がまだ完治していなかったので予定変更。オヤジの都合で比較的緩めに、ケータの希望で泊まり登山に、といった両者の都合を踏まえたうえで導き出した結論が"オーレン冬季小屋泊で硫黄岳"でした。

冬季小屋は以前から泊まりたいと思っていたし、テン泊ではないけど泊りではあります。桜平まで車で入れれば比較的楽な行程でもあるので、お互い納得できる条件でした。気になるお天気も予報では晴れ、風も比較的穏やからしいのでこちらも好条件?まあ、悪ければピークにこだわらずに泊まるだけでもいいか~、なんて軽い気持ちで出撃してきました。





おはようございます。

八ヶ岳は桜平(の近く)にやってまいりました。心配だった雪道も我が家のエスティマ(4WD&スタッドレス)でも十分登ってくる事ができました。






数年前に来た時はありませんでしたが、現在桜平駐車場は(下)(中)(上)の3ヶ所に分けられており、かなりの数の車が停められるようになっていました(上が一番近い)。この日の路面状況なら(上)まで行けたけど大事をとって我が家は(中)に駐車し登山口までは600m林道を歩く事にしました。

まあ、前回の山行に比べればなんて事ない道程です^^






安定のチェーンスパイクで。

桜平からは無雪期に一度歩いてますが、オーレン小屋までそれ程登り(斜度)が無かったように記憶していました。なので足元はチェーンスパイクで。






10分程で桜平登山口に到着、ここから登山道へ。






夏沢鉱泉着。

通年営業の夏沢鉱泉。温泉もあり、ここに泊まって硫黄岳や天狗岳へ登る方も結構いるみたい。宿泊者には送迎もしてくれるらしいので、雪山初心者や雪道の運転が不安な方には便利なお宿だと思います。






静かで寒い雪の森。

ようやく日が当たるようになってきたけど、この日はかなり寒かったw 今シーズン3回目の雪山だけど、今までが暖か過ぎた?いや、駐車場で既に-10℃以下だったから普通に寒かったんだと思います。日陰だから尚更寒いわけだよねw






晴れてはいるけど、ちょっと高曇り気味?

いや、贅沢を言っちゃいけませんね。年末年始の八ヶ岳はなかなか厳しい環境だったようなので、これだけ晴れていれば十分でしょう。






オーレン小屋着。

今回の宿泊地、オーレン小屋に到着。小屋泊だけど、冬用のシュラフや防寒着や食料etc...、結局個人的には雪山テン泊時とほぼ同じ重さを背負って歩いてきました。足もちょっと痛いし、なかなか大変(汗






早速お邪魔します。

噂には聞いてましたが、中はとても広くて綺麗でした。30分も下れば夏沢鉱泉もあるので、よほどの事がなければ泊まる"理由"はないと思われる冬季小屋。そこにあえて泊りに来た我が家は変わり者なのかな?そもそも冬季小屋って堂々と利用して良いものなのかな?ふと泊まる事に躊躇する自分がいましたが、ここまで来たのでスミマセン、利用させて頂きます。

なお、冬季小屋を利用するにあたって、暗黙のルールのようなものがあります。詳しく書くとなにかとご迷惑にありそうなので、興味がある方は個別でお問い合わせください。







いざ、今年初ピークへ。

アタック装備以外の荷物は小屋にデポし、硫黄岳を目指します。根石~天狗岳というプランもあったけど、積雪期の硫黄岳は未登頂だったので。決して近いから、というわけじゃありませんよ(^^;

ちなみにこの時点で二日目はピークハントしないという結論に達していました。理由は寒そうだから(爆





ようやく日が当たって暖かくなってきたけど、しょうがないから再び樹林帯に突入、夏沢峠にむかいます。






むひょ~






これが八ヶ岳ブルーってやつですか?

やはり太陽は偉大です。気温は低いけど、やはり日が当たると少しは暖かく感じます。ここ数日は強風が吹き荒れていたというこの地も、この日は比較的穏やかでした。そう、ナイスコンディションってやつです。今回も言わせて頂きます、モッテルね俺(達)!






いくら穏やかといっても、なめたらあかん。バラクを装着し、いざ行かん。






やっぱり寒いよw

登り始め、北側の斜面は日陰なので寒かった。風も全くないわけではなく、この近辺にしては穏やかなだけ。日陰でちょっと風に吹かれただけでも一気に寒くなります。






エビちゃんも成長中でした。






晴れてて快適そうに見えるでしょう?でもね...






まつ毛凍ってますから!

油断してちょっとサングラス外したらこの通り。ちなみにオヤジは鼻毛が凍ってました(笑)。風は穏やかでも気温が低い、バラクしてなければ顔は確実にやられていたと思います。ケータは平気だと言ってましたが、寒いのが苦手なヘタレオヤジには厳しい環境でした。






山頂まであと少し。

この頃には気温の低さからか、カメラのバッテリーが落ちてしまうハプニングもw バッテリーを外し懐で温めて復活させますが、少しするとまた落ちる。この繰り返しでなんとか撮影を続けます。






2018年初登頂は硫黄岳。よく頑張った!






山頂から横岳~赤岳。

概ね晴れてますが、雲がちょっと増えてきた時間帯でした。



爆裂火口。怖くてあまり近づけない(汗



赤岳&阿弥陀岳。



阿弥陀の奥には北岳→甲斐駒→仙丈ケ岳。



北アは雲に隠れていました。



天狗と蓼科山。こちらも雲多し。


一通り風景撮影を済ませたので速攻で下山します。あわよくば天狗岳とか、ちょっと足をのばして横岳まで、なんて考えていたけども、この寒さでもうやる気なしw とにかく早く小屋に戻ろうと後ろを振り向くことなく一生懸命下りました(^^;






再び夏沢峠。

風は無風に近いけど、やっぱり寒い。白湯で体を温めてオーレン小屋へ下ります。





無事帰還。

小屋に戻ってきたらすぐにありったけの衣類を着込みました。この日が特別寒かったのか、齢のせいで寒さに弱くなったのかはわかりませんがとにかく寒い一日でした。日中でこの寒さなら夜はどうなっちゃうんでしょうか...オソロシw



この時点でお昼過ぎ。もう帰って良いかな?なんて思いましたが、ケータがブーブー言ってるので予定通りに泊まる事にします。まあ、せっかく来たので気持ちを切り替えて山初めを楽しもうとヘタレオヤジは頑張ってみるのでありました(^^;



続きます


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