冬の天狗岳 父子雪山テント泊(前編)

忠太

2016年03月15日 08:52

3/12・13 前週の赤岳に続き、2週連続で八ヶ岳を歩いてきました。今回はケータと一緒です^^


先週置いてきぼりにされ、今週こそはと雪山を狙っていたケータ。しかもテン泊希望と言うのだからたちが悪いw


でも可愛い息子の為に、寒い中頑張ってきましたYO!





この時期、我々のような雪山初心者がテン泊できる所ってどこだろう?

野営は厳しいので、人が多く入り営業小屋のテン場が無難なところ。


となると自分が思い当たるふしは八ヶ岳か西穂独標くらい。この二択だと個人的には独標が第一候補でした。

しかし、山頂直下の写真を見たケータがビビッてしまった(彼は高所恐怖症)ので行先は二週連続で八ヶ岳にw

まあ、恐怖心があるのに無理して行っても良い結果はでませんからね、しょうがない。


赤岳リベンジも考えましたが、まだ泊まった事のない所が良いねって事で黒百合ヒュッテに決定しました。






という訳で登山口のある渋御殿湯にやってきました。


天気予報では晴れのちガス?快晴の朝なのに嫌な予感がプンプンしてきますw

ちなみにここの駐車場は受付(駐車代支払い)をしてから駐車しないと怒られてしまうそうなのでご注意を。






雪山テン泊なので荷物もたっぷり。


防寒装備にアイゼン、ピッケル、ヘルメット。小屋では水が出ない(販売有)ので2ℓも背負って行きます。

自分19kg、ケータ初の10kgオーバー。背負い過ぎですか?何を減らせば良いのか教えて下さいw


あっ、自分のザックに何か付いてますが気にせず読み進めて下さいね^^






念願の雪山テン泊に来れて嬉しそうなケータ。

無理せず小屋泊にしようか?って言ったら本気で怒られてしまいました(汗







建物の前を通り、橋を渡ってから登山が始まります。


最初のほうは急登ってほどではないけどそれなりに登ります。

直近の降雪で雪は思った以上に有り、新雪の下は凍結してるようだけど上にのった雪で足元は意外と安定してました。

アイゼンを履いる人もいたけど、自分達はノーアイゼンで黒百合ヒュッテまで歩きます。






見上げれば青空。


どうしてだろう。こんなにもふもふの雪と戯れながら気持ちよく歩けているのにどこか不安な気持ちが...

大丈夫!今日はケータも一緒、このまま晴れてくれる、よね。






重荷のせいからか、なかなかペースが上がらないケータ。


自分で言い出した雪山テン泊、重荷を背負うのは当たり前なんだからここは頑張ってもらわないと!

なんて言ってる自分は先週も背負っているので今回はちょっと余裕があったりします^^







黒百合と唐沢鉱泉との分岐地点、ここから黒百合ヒュッテまではCTで1時間。


徐々に体も慣れてきたのか、いつものように雪遊びをしながら歩いてます。

うんうん、楽しみながら歩こう。







雪不足と言われた今シーズン。このタイミングでの降雪は嬉しい誤算でした。

青空と太陽、もふもふの新雪を踏みしめながらの登山は最高です!






スタートから2時間半、CT通りに黒百合ヒュッテに到着。


二年前に訪れた時にいつか積雪期に小屋に泊まってみたいなーなんて思っていたけど、まさかテン泊とは。

ステップアップしているのか、何かおかしな方向にむかっているのか?






小屋で受付を済ませ、早速設営場所を物色していると一等地を発見。


撤収したての整地された場所、これを利用しない手はありません。

整地された場所以外は30cm程の新雪、不慣れな我が家では整地だけでかなり時間がかかるところでした。

ラッキー♪






整地どろぼうのおかげですんなりと設営完了^^


我が家の通年幕タニ。スノーフライも欲しいけど、タニ用の物はありません。

降雪予報の時には山には入らないと思うので父子用はこれで我慢しましょう。

でもソロ用のスノーフライはそのうちゲットするかもしれませんけど(笑






設営を終え、のんびりとランチ&休憩していたら雲がでてきてしまいました。


登頂を翌日にするプランも検討しましたが、ケータは行く気満々w

こうなるともう抑える事ができないのでアタックの装備を整えます。







中山峠からすぐ急登、行く先の空はあっという間に真っ白にw


山頂までは2、3ヵ所の急登がありますが、それほど危険と感じる所はありませんでした。

一応ハーネスとザイルも用意してきたけど使う程では無かった。







進めば進むほどにガスが濃くなってきます。

小屋にいた時とは全く違うお天気、山の天気ってホントわからないもんですね。






振り返ると数人の登山者がアタックしていました。

一見過酷そうに見えますが、そんなに厳しい状況ではありませんよ(^^;






天狗の鼻をトラバースして進むと山頂は目の前、のはずだけど真っ白で何も見えね~

ここら辺はちょっと岩場があるので注意しましょう。






真っ白な東天狗の山頂に到着、よく頑張った!


気温は低い(-9℃)けど風もそんなに強くなく、意外にあっさりと登頂できました。

それにしても今年の我が家はお天気に恵まれませんね~。

いつになったら山頂からの素晴らしい景色がみれるんでしょうか(涙






イェイ^^

晴れ間を期待して山頂で少し停滞してたけど、風も出始め体も冷えてきました。

西天狗は潔くあきらめて下山します。






シリセードするにはちょっと怖い斜面(笑

滑落停止の練習には丁度良さそうだったけど本気で滑落したらシャレにならないのでやめましたw






樹林帯まで下ったら一安心。

気持にも余裕ができたので、遊びながらのんびり小屋へと戻ります。






テン場には学生さんらしき山岳部?の団体さんが。

我が家からは離れた場所に設営するみたい、ホッと一安心です(^^;






いつものようにお昼寝した後に夕食の準備を。

寒い時には暖かいものを、って事で鍋にしました。決して手抜きしたわけじゃありませんよ(汗





夕飯後は寒さから早々にシュラフに潜り込み就寝。


夜、トイレに目を覚まし気温を見たら-13℃でした。

テン場は風も弱く、着込んでいるからか寒さはそれほどでもなかったかな?いや、普通に寒かったようなw




ケータはいびきをかいてグースカと爆睡。

極寒の静かな夜が更けていくのでありました...




二日目に続きます。

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