10/22・23　穂高連峰は奥穂高・前穂高・涸沢岳をケータと歩いてきました。

前回の続きです。

前穂高から紀美子平まで戻ってからランチタイム。その後日本No.3の奥穂高岳を目指します。

途中の吊尾根とやらがちと厄介との事なので気を引き締めていきましょう






狭くて切れ落ちた尾根と聞いてましたが、実際に歩いてみるとそれほどでもありませんでした。

それよりも西寄りの風が強まって、体が冷えてきたほうがしんどかったw







高度感のある鎖場も登場しますが慎重に行けば大丈夫。もちろん滑落や落石のリスクはあるけれど、こうも岩場が続くと恐怖心より楽しさの方が勝ってきます^^






岩場を登りきると奥穂高の山頂らしき場所が見えてきました。さあ、ビクトリーロードだ。






スタートから7時間半。No.3の奥穂高岳に登頂。よく頑張った！！

山頂からの景色はほぼ前穂と同じなので、近場の景色をどうぞ(^^;






さっきまでいた前穂高。


でましたジャンダルム。間近で見ると結構な迫力、これを越えて歩くなんて我が家にはとても無理（汗


涸沢岳から槍への縦走路。ここならなんとか歩けるか？でも今はその時じゃないね(^^;


日本屈指の難ルートを目の前にして燃え滾るものがありましたが、今の我が家にはそれを越えるスキルや度胸がないという事も痛感しました。もっと経験を積んで．．．でもその頃にはケータも親離れして、ソロ歩きになってるんだろうな（悲






時間と共に風が強くなってきたので足早に初日の宿泊地、穂高岳山荘を目指します。






20分程で小屋が見えてきました。ま、真下ですね（汗





ほぼ垂直の梯子と浮石の多い岩場を下っていきます。

ここの高度感はかなりのもの。父子共に腰がひけまくり、完全にビビりモードでした（笑






14時前には小屋に到着。頑張って予定より1時間程早く着きました^^


疲れと寝不足で1時間程お昼寝。起きて外を見たらガスで真っ白な世界になっていました。紀美子平で少しお話をした方に聞いたら、15時前の奥穂は強風とガスで真っ白だったとのことでした。相乗りタクシーで早めに来れたこと、ペース良く歩けたことで過酷な環境での登頂を回避できたわけです。ついてるね♪






夕食後に外に出てみると小雨が降り、時には小雪が混じる生憎のお天気にw

最新の予報では二日目は曇りと霧の時間帯が多い様子。このまま雨が降れば下りのザイテンの難易度が上がってしまうし、逆に晴れて気温が下がれば凍結もあり得る。いずれにせよ、緊張の下山となることに違いはない．．．不安な一夜を過ごすことになりましたw










翌朝4時半起床。雲は多いが予報よりは良い天気です。






ご来光と登山道（岩場）の状況を確認するために小屋から20分ほどの涸沢岳へ行ってみます。






はい、サクッと登頂。念願の3000m峰×3をゲット、よく頑張った！！！

風がちょっと強いけど岩場の凍結もほとんどなく、これならなんとかザイテンも下れそうかな？






徐々に明るくなって遠くには富士山も。


常念山脈の奥に広がる大雲海も見事でした。




やがて迎えたご来光の時。雲が多くてはっきりとは見えなかったけど、これはこれで素晴らしかった^^


朝日を浴びる奥穂高。あの頂に立っていたと思うと身震いしちゃいます(^^;






ご来光を見た後は小屋に戻って朝食。

岩場の凍結の恐れもあるのでしばらく小屋で時間をつぶしてから下山する事にしました。



ここまでほぼ順調だった山行でしたが、ちょっとしたアクシデントが発生。

さあ出発だ、と思ったその時でした。ザックに付けていたカメラポーチからカメラが落下w
慌てて拾い電源を入れようとしてもうんともすんともいいません。はい、壊れました（涙
お気に入りのカメラ、お値段もそこそこしたのに．．．なんてこったい！

というわけでここからはiPhoneでの写真になりますw　新しいカメラ買わなきゃな






今回一番警戒していたザイテンの下り。

9月には死亡事故が3件発生したと聞いていたのでめちゃめちゃ不安でした。情報を集めれば集める程に不安は増すばかり、簡単だという意見もあれば危険だという意見もある。
まぁ、感じ方は人それぞれなのでとにかく安全第一で、なんならCTの倍くらい時間をかけてゆっくりと慎重に歩いてやろうと意を決して下ります。






結論から言うと、それほど危険な所もなく意外にあっさりと下れちゃいました^^


いや、だからといって安全なルートではないんですよね。浮石もあるし、滑落よりは落石（するもされるも）の怖さはあるんだと思いますが高所恐怖症の我が家でもそれほど高度感は感じなかったし、ザイテン通過中は前後に人がいなかったので落石にもさほど神経質にならずに済みましたし。

ただ、雨で濡れたり凍結した状態だったらまた別の話だと思います。もし事前にその状況が予測できたなら我が家は絶対に行きません。






ザイテンの取付きまで下った後は岩々の斜面をトラバースして進みました。

どちらかというとザイテンよりこのトラバースのほうが落石の恐れがあって怖いと感じました。
なので若干小走りで通過しました(^^;






涸沢小屋まで下ってきてようやく一安心^^

危険地帯を脱出し、ケータの表情も自然と緩んでいました。ずっと「怖い、怖い」って言ってたもんね（笑






今回は残念ながら行けなかった北穂高岳。

もう1日あれば．．．涸沢岳から縦走できれば．．．たらればを言えばきりがありませんねw
北穂は来年の宿題とし、名残惜しいけど穂高連峰と涸沢を後にします。






本谷橋～横尾付近では所々で素晴らしい紅葉も見れました。






おサルさんと仲良く歩いたり^^







GWにテン泊した徳澤園でソフトクリームを食べたりしながらまったりと下山。






上高地BTに戻ってきて無事にゴール。お疲れさん！


生きて帰れて良かった。大袈裟だと思われるかもしれませんが、今回は本当にそう思いました。
我が家にとって穂高の山を歩くということはそういう事だったんです。





緊張をもって挑んだ初穂高。今回歩いたルートでは本当に危険と思えるところもなく、気持ちよく歩けました。やはり危険なのは槍穂や西穂の縦走路なんでしょうね。まぁ、我が家には縁のない路ですけど（笑

それでも一歩間違えば滑落、落石事故にあってもおかしくない場所なので慎重に行動しないといけないエリアだというのは実感できました。ほんと怪我なく帰ってこれて良かったです^^


ちょっぴり怖かったけど経験値が少しアップした良い山行でした。




おしまい