冬の赤岳(前編)

忠太

2016年03月08日 08:48


3/5・6 冬の赤岳にMOMOパパさんとチャレンジしてきました。

雪山を歩くようになって、いつか登ってみたいと思っていた冬の赤岳。

行こうと思いつつも二の足を踏んでいたところ、MOMOパパさんが狙っているというのでご一緒させて頂きました。


ちなみに今回は初の雪中ソロテン泊も。どっちかというとこれの方が不安だったりして(汗






今回はソロなので、いつもの父子テン泊より荷物は少なくて済むだろうと前日まで余裕をかましていました。

しかし、雪山装備だと荷物って増えるものなんですね。

気付いたらザックはパンパン、父子の時とそう変わらない荷物となってしまいました(汗


ちなみに今回は車で美濃戸まで上がってきました。このアドバンテージは大きかったです、ハイ。






登山口では大勢の方が準備中、この時期でも営業小屋があるこのルートは人気がありますね。

なんとなくですが皆さん強者のように感じました、ハイ。






我々は南沢から幕営地の行者小屋を目指します。

山荘のおばちゃんも行ってたけど、今年は本当に雪が少ないようです。十年に一度くらいとか?






登山道は基本的に雪ですが、凍結している所も結構ありました。

なんかスケートリンクみたいな所もあったりして。ここはなんだろう??






しばらく進むと広い河原に出ます。

たしかここから横岳が見えたと思うんだけど.....真っ白ですね(涙






行者小屋に到着すると既にアタック準備をしている方も。

ヘルメットとハーネスを付けている方が多く、ここはそういう場所なんだなと改めて実感。


しかし、自分はノーヘル&ノーハーネス(汗

なめてるわけじゃないんですが、ヘルメットは頭がデカいので合うサイズが無くただ今物色中ですw






慣れない雪の整地に悪戦苦闘しながらようやく設営完了。

左がMOMOパパ家、右が我が家のVS10。そう、ソロ幕です^^


実はこの幕、2年程前に購入した物なんですが今回が初お披露目となります。

当時ソロ活動が盛んだったんですが、父子活動メインになってから使い機会がなかったという(汗

近い将来はメインとして活躍してくれることでしょう、寂しい事だけど(涙涙






さてさて、準備が整ったところでいよいよ赤岳にアタックします。

往きは文三郎尾根、下りは地蔵尾根を選択。まずは平和な樹林帯歩きから。






しかし、歩き出してすぐに急登が待っていました。

苦しい登り。そんな時、追い打ちをかけるかのように自分には腰痛が襲ってきました。

少し歩いただけで痛みで立ち止まる程、今までにない痛みです。


元々腰痛持ちでそれをカバーするのに常時ストックを使っていましたが、この時はピッケルのみ。

荷物も背負ってないのでバランスが取れなかったのが原因?情けない話ですが、本気で撤退しようかと考えました。


でもMOMOパパさんが引っ張って行ってくれたので休み休みでしたがなんとかついて行くことに。

ご迷惑おかけしてスミマセンでしたw






痛みに耐えながらようやく稜線に上がってきました。

ここまで来れば後は気合でなんとか登頂できるだろうと、ちょっとだけ気持ちも前向きに。






分岐から先は緊張感のある岩場と雪のMIX地帯。

鎖があったりトレースもしっかりしているので難しさはないけど、滑落したら止まらなそう斜面がすぐそこに。

アイゼンはしっかり効いているのでひっかけないようにだけ注意しました。






念願の冬期赤岳に無事登頂。

直下では足元に神経を集中していたせいか、腰痛も少し治まり順調に登る事ができました。






景色もなにもあったもんじゃないけど、とりあえず証拠写真だけ(^^;


今年になってから晴れた山を歩いてないんで、恐らく今回のガスも自分が呼んでしまったのかと...

でも真っ白なお山も嫌いじゃないんですよ、これホント!

まあ、晴れてるのが一番なんですけどね...(涙






真っ白な八ヶ岳ホワイトを満喫したところで下山を始めます。

風が吹いたらちょっと怖そうなプチナイフリッジ。ガスのおかげで高度感が感じずに進めて逆に良かったかも?







展望荘まで下ってきました。

ここまでの下りも何気に急なので意外と気をつかいます。






山荘の物陰に備えついてる温度計を見たら、なんと-1℃!

吹きっさらしの場所ではもう少し気温は低かったと思いますが、やはりこの日の気温は高かったですね~






下りの地蔵尾根もやはり急登。

自分は高所恐怖症の気があるのでちょっと怖かったけど、よく踏まれたステップがあったので安心でした(^^;

でも踏み外せば大怪我する恐れもあるので慎重に。






途中で滑落...いや、滑落停止訓練をしながらも無事に行者小屋まで下山。


登りであれだけ苦労したのに気付けばCTより早く歩いてこれました。

多分一人だったらもっと時間がかかっていたと思います、MOMOパパさんの背中を追って歩いた結果ですね^^

その力強く安定した歩行、見習いたいです。






小屋前のテーブルで登頂祝いに乾杯!

自分はコーラを欲していたんですが、小屋では売ってなくて仕方なくオレンジジュースで乾杯(笑






小屋に戻って少ししたら山頂には晴れ間、あるあるですなw


このタイミングで山頂にいた方にはどんな景色が見えたんだろう?

見てみたいけどそれは来シーズン、ケータと一緒に見たいと思います。






この後、テントに戻ってちょっとお昼寝。

起きたらMOMOパパさんが夕飯の準備をしてたので自分も慌てて夕食の準備を。


MOMOパパさんがキムチ鍋、自分が豚キムチ風炒めとまさかのキムチかぶり(笑

そしてまさかの写真撮り忘れ(涙



寝不足と疲れで明るいうちからシュラフに潜り込み早々に就寝。

いつもなら隣にいるケータがいない、考えてみたら山でのソロテン泊って初めてでした。

気楽ではあるけどちょっと寂しくて、枕を濡らしながら眠りました(ウソ)




二日目に続きます。




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