日光の
雲竜渓谷、裏磐梯の
イエローフォール、西吾妻山のスノーモンスター(あえて蔵王ではない)。
一度はお目にかかりたいと思っていた冬季限定&歩かないと見れない三大絶景(個人的に)。雲竜とイエローフォールは既に訪れていましたが、スノーモンスターはまだ見れていませんでした。
この山域は晴天率が低く、予報はいつも雪マーク。 広い稜線ではホワイトアウトすれば遭難の恐れもあるのでなかなか訪れる事が出来ませんでしたが、ようやく晴れ予報が出たので満を持して出撃となりました^^
グランデコスキー場から出発。
今回はスキー場のゴンドラとリフトを乗り継いでゲレンデトップへ、そこから歩いて西吾妻山を目指すCT4~5時間ほどのスノーハイク。リフトとかRWって聞くと露骨に嫌な顔をするやつがいますが、今回はお父さんの念願を叶えるために我慢してもらいましょう(笑
おはようございます。
今日は比較的穏やかな(と思われる)スノーハイク。がつがつ行かずのんびりと景色を楽しみながら歩きましょう。くれぐれも置いていかないようにねw
リフト待ち。
第4クワットの運行時間まで10分程待ちました。並んでいるのは20人位でオール登山者。
川場ではアウェー感たっぷりでしたが、ここはホーム。心強い、みなさん頑張りましょう!
ゲレンデトップに着くと各々が出発準備に取り掛かります。
シューを履く者、ワカンを履く者、スキー板を履く者。それぞれのスタイルで西吾妻山方面へ。我が家は最初からスノーシューを装着、今シーズンは何度か歩いているので準備もスムーズに完了しました。
そういえばスタート直後に「ケータ君ですか?」と若い男性に声をかけられました。???状態でしたが、どうやらこのつたないブログをご覧になった事がある方のようでした。嬉しいような恥ずかしいような(^^;
数少ない読者の為にもへたな山歩きはできない、頑張ろう!と心に誓い出発するのでありました(笑
西大巓までは樹林帯を歩きます。
この日はお天気も良かったけど、気温も高かった。登り始めてすぐにケータは暑い暑いを連呼。
じゃあ脱げばいいのに脱がない。人のウェアリングに気を使ってはいられないので勝手にしてちょーだいw
しばらく登るとようやく眺望が。
徐々にモンスターっぽくなってきた木々の向こうには磐梯山。今シーズンは行けそうもないので来シーズンにでも訪れようかな?でも、そう簡単ではないんですよね(汗
あれっ?西大巓の手前まできた所で目の前からトレースが消えますたw
この時点でデコ組のトップを歩いていた我が家。樹林帯では明瞭だったトレースでしたが、風が抜ける場所では消えていたんです。というわけでここからはファーストトレースを付ける担当になってしまいました(涙
幸い、かろうじて前日?のトレースっぽい跡が少しだけあったのでラッセルとまではいきませんでしたが、跡を外せばシューを履いていても脹脛くらいまで沈むのでそれなりに疲れましたw
西大巓、一番乗りでゲットだぜ!
西大巓からの磐梯山。
とにかくカッコいい。なんか日本の山じゃないみたい、海外の山はよく知らないけど(爆
モンスター登場!
ここら辺からはいよいよスノーモンスター達が登場します。蔵王に比べると小ぶりと聞きますが、それでも十分な大きさで迫力もあります。
痛恨のルートロス。
西吾妻山への下りもトレース無し。ここで下る方向を間違えて10分程のタイムロスをしてしまいましたw
地図で確認すればわかった事なのに、こっちだろうと勝手な思い込みで歩き始めたのが悪かった。天候が悪ければ遭難していたかも...反省です。
いよいよ樹氷群に突入。
目の前に広がるモンスター達の間をぬうように進みます。この頃にはトレースも復活していましたが、少し外れるとツリーホールの餌食になりそうなところもあるのでおふざけは禁物です。
こんな所に落ちたら自力では上がれませんYO!
樹氷群を一旦抜けると避難小屋が見えて来ます。
小屋に到着し大休止。
それにしてもすごい積雪量ですw ケータの身長の倍以上、3mくらいあるのかな?
今まで歩いた雪山のなかでも間違いなくNo.1!
いざ山頂へ。
小屋に来るまでで既に満足してしまって、山頂は行かなくてもいいかなーって思ってましたが、他の登山者の方からここは百名山だと聞いたので一応登る事にしました(笑
山頂標識は雪の下。
だいたいこの辺かな?とりあえず登頂ってことで(笑)。よく頑張った!
真っ白な飯豊連峰。
モンスター越しの安達太良山。
磐梯山に向かって山ポーズ^^
景色もモンスターも堪能したので下山しましょう。
この頃には多くの登山者が山頂目指して登ってきていました。途中で言葉を交わした方が「この山でこんなに天気の良い日は珍しい」とおっしゃってました。皆さん「最高の日ですね」と言っていた通り、最高のモンスター日和でした^^
西大嶺にはBCの方々が。
結構な斜面と思われますが、続々と滑っていきます。板を背負って歩くのは大変だろうけど、この瞬間の為の苦労なんでしょうね。いつかやってみたいけど腕がないからな...w
ズッポリ
遠くばかり見てちゃいけません。トレースをわずかに外したケータが見事に踏み抜きました。
ケータ曰く、踏み抜いた足の下はまだまだ空間があったそうです。両足でいかなくて良かったネ(笑
帰りも西大嶺経由で。
西大嶺の東側からトラバースで戻る予定でいましたが、トレースのすぐ上に雪崩跡があったのでやめました。登り返しが結構きつかったけど、安全第一で。
朝はノートレースだったのに、帰りはご覧の通りですw
登山者、BCの方、この日はどれだけの人が山に入っていたんでしょう?
リフトが見えて今山行も無事終了。お疲れさん!
おっと、第4クワットは下りでは使えないのでゴンドラ乗り場まで自力で戻らないといけません。
ケータはゲレンデをヒップそり、なかなかの斜度で滑るというより滑落??
でも、キャーキャー言いながら最後まで楽しんでくれてましたよ^^
天気も良くて風も穏やか、たっぷりの雪と全てが好条件だった今回の山行。
青空とスノーモンスターの最強コラボは今まで見て来た景色の中でも1・2を争うくらい素晴らしいものでした。がつがつと山頂を目指して歩くのも良いけど、こんな景色を見る為に山を歩くのも良いものです。
会心の山行でした!
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