残雪期の唐松岳

忠太

2016年03月29日 14:34


3/26 久し振りの北アルプス、残雪期の唐松岳をケータと歩いてきました。


やっとです。


やっと晴れました、快晴です(涙





今回こそは晴れの山行がしたい、目標はこの一点。


この時期に我が家が歩けるお山はある程度限られているので、候補はいつもと変わりません。

できれば冬に歩いた事のないお山で雪が多いところ。

独標と会津駒、そして唐松岳に絞り天気予報と睨めっこ。前日まで悩みましたw


結局、どのお山も同じような予報だったので晴れを信じて景色のよさそうな唐松岳に決定しました。







朝日を浴びる白馬方面。あまりの絶景に車を停め、写真をパチリ。


ほんの少しだけですが中腹に湧く雲を「まさか今日も」と戦々恐々と見つめる自分。

頼む、晴れてくれ!!






無料の第二駐車場に車を停め、準備を済ませてゴンドラ乗り場へ。


始発は7:30、10分程前に着くと既に数十人の列ができていました。

登山者の姿が多く、さすがお手軽雪山として人気の高い唐松岳だなーと思いました。






ゴンドラとリフト2本を乗り継いで八方池山荘に到着。


山荘前ではアイゼンを履く方が多数。我が家もそれに見習ってここでアイゼンを装着。

青空と霧氷、早速良い景色です^^






沢山の登山者で賑わう八方尾根。


快晴微風、こんな条件の八方尾根は珍しいとか?他の登山者の方が言ってました。

気象条件も良いけど、そこから見える景色も良いものでした。





中央に見えるのが白馬三山。残雪期とは思えぬ白さです。


そういえば今回もまたまた直近で降雪があったとか。

天候には恵まれてなかったけど、雪量には恵まれていた。そんな今シーズンだったなw







左手には五竜岳。その奥には鹿島槍も顔を出しています。






これから進む尾根道。


目指す唐松岳がケータの頭の上にちょこっとだけ見えている。(と思います)

先は長いけど、こんな景色を見ながらのハイクは最高ですね^^






振り返ると多くの登山者。

絶好の登山日和、こんな日に登って来れてみなさんよかったですね。我が家もね!






八方池に到着。


池はもちろん雪の下、無雪期には池に映りこむ白馬三山が美しいんですよね。

いつか見てみたい。その時は五竜への縦走かな?






ちょいちょい急登もあって意外とハード。


尾根沿いのトレースを歩いて行くので追い越しする時もされる時もあまりトレースを外せません。

なので小集団の先頭にたったらガンガン進まないとw






右に見えるケルンがある所が丸山、真ん中にぽっこり見えているのが八方尾根のピーク。

左側のトレースはBCの方たちが歩いた跡。ショートカット?






丸山から五竜岳をバックに。


今回の山行は白馬三山の景色を楽しみにしてたんですが、五竜の方が迫力があって素晴らしかった。

先日観た"エヴェレスト"を彷彿させるような山体、カッコよかったな~






さあ、ここからは尾根道も徐々に狭くなるので慎重に行こう。


幸いな事に風も弱く、新雪も先行者のおかげで締まってくれているので難易度は低いです。

右には唐松岳もはっきりと視界に捉え、やる気満々。今回こそは素晴らしい景色が.....







今回、唯一危険と感じた尾根ピーク手前のトラバース。


先行していたケータ、残り僅かの所で踏ん張った左足の雪が一部崩落し若干バランスを崩しました。

思わず声が出てしまったけどケータは冷静に右足に重心をかけ、その場で停止。

ちょっとドキドキした瞬間でしたが本人は意外に平気そうでしたw






滑落したらただでは済まなそうな場所(汗

雪山初級者向けといってもやはりなめてはいけません。いや、なめてるわけじゃないんですが慎重に行かないと。







尾根のピークからは素晴らしい景色が。


ついつい景色に見とれてしまいますが、若干風も出て来たので早速アタック開始。

直下はなかなかの急登、再度気を引き締めて行こう!






雪質はもふもふからがりがりに。

それほど危険ではないけど、さっきの事があるのでゆっくりと一歩一歩アイゼンの爪を確認しながら登ります。






スタートから3時間、雪の唐松岳に登頂。よく頑張った!


ようやく晴天の山頂に立てて感無量、ケータの頑張りもあってかちょっとだけ涙が(笑

ここから見える景色、それはそれは絶景でした♪






今回の山行でお気に入りに、五竜岳。その後ろには槍や穂高がちょっとだけ見えました。



剣岳と立山連峰、かな?



夏あたりにお世話になるかもしれない剣岳、存在感はハンパないですね^^

左に見える立山連峰、雪のある時期に是非行ってみたいです。



不帰~白馬三山方面。



この日歩いてきた道を振り返る。



こうして見ると改めて雪の北アに来たんだなーと実感できます。

いつまでも見ていたい景色ですが体が冷えてしまうので下山しないとね。







山頂直下にちょっといやらしい所があったので、念の為にザイルで確保。


素人の確保はかえって危険とか言われますが、出来る事はやっておきたいので。

まあ、特に問題なく下りられたので一安心です^^






唐松頂上山荘へ寄りランチタイム。


雪壁が丁度良い風よけになっていたのでのんびりと休憩。

山荘へのトラバースが凍結していてちょっと怖かった。滑落したらあっという間に谷の底でしたw






名残惜しいけど下山します。


不帰からBCの方が滑っている姿が見えました。

どうやったらあんな所から....見ているだけで恐ろしくなってきますw






細尾根を歩いていると少しの間だけガスが湧いてきました。

風が出たり、視界がとれない時はここの細尾根は怖そうです。







午後になって多少ガスは出てきましたが、ほぼ終日快晴。

白い雪山も嫌いじゃありませんが、やはり白と青のこの景色が一番ですね(笑






雪山を満喫するケータ。


たっぷりの雪と素晴らしい景色、希望が叶って良かったね^^

最後まで"最高だね"って言ってくれてました。うん、最高だ!







八方池まで下りてきました。

白馬三山もいつか歩いてみたい。こうして見てると歩きたい山ばっかりだ(^^;






八方池山荘に無事帰ってきました。

最後まで天気ももってくれて良かった。楽しい時間をありがとう、お疲れさん!






帰りのゴンドラ内に貼ってあったチラシを見て食べたくなったクレープ。

下山後の乾杯がクレープってw でも、おいしゅうございました^^






車を停めた第二駐車場の敷地内には"八方の湯"があります。

これは便利、移動しなくても温泉に入れるんですからね。というわけで利用させて頂きました。







残雪期の唐松岳、今回は天候に恵まれて無事に登頂することが出来ました。

しかし、天候次第では子連れの我が家レベルでは難しかな。というのが正直な感想です。ちなみに子連れは我が家だけ


風が吹けば細尾根、トラバースでの滑落。ガスが出れば広い尾根での道迷い。

雪山初級者向けとはいえ、やはりこの山域の冬山はリスクが多いのも事実ですね。



それでもこうして登頂を果たすことができたのは大きな収穫でした。

雪山シーズンも終盤戦ですが、これからも安全第一で楽しみたいと思います^^





おしまい








あなたにおススメの記事
関連記事