厳冬期磐梯山

忠太

2018年02月08日 16:39


2/4 厳冬期の会津磐梯山をケータと歩いてきました。


昨年、西吾妻山から眺めた険しく美しいシルエットの会津磐梯山。標高がどうとか、距離がどうとかではなく、只々その険しく美しいお山を歩き山頂に立ってみたい。そんな久しく味わっていなかった"登りたい山"を歩ける事が決まったのは数日前の事でした。

以前からヤマレコで交流のあったmeniaobaさん(以下mさん)から「磐梯山ご一緒しませんか?」とお誘いを受けたのです。同じ子連れハイカーでもあり、過去に厳冬期の磐梯山登頂経験もある方からのお誘い、これに乗らない手はありません。冬季磐梯山の登山ルート、特に尾根への取り付き場所が不安だった我が家にはなんとも心強い味方の登場。いつかご一緒したいと思っていましたが、今回ようやく念願叶いました^^






おはようございます。

本日のケータの相棒は小4のアオバ君。学年は2つ下だけど、この歳にして登山経験はかなりのもの。ハードなやつも雪山もこなすオールラウンダーといったところでしょうか。この親子とケータ、皆健脚揃いなだけについていけるかちょっと心配だったりしますw

ちなみにケータとアオバ君は誕生日が一緒、なんたる偶然(^^;






営業前の裏磐梯スキー場から。

3年前にu10家とイエローフォールを見に行った時はスキー場のリフトで行きましたが、今回は早めに上に上がりたいので営業前のスキー場脇から自力でゲレンデトップまで歩きます。小規模なスキー場なので距離はないけど二日連続の山歩き、早くも疲れが(汗





磐梯山は雲の中w

予報では晴れとか曇りとか雪とか?今一つはっきりしない予報でしたが、我が家の晴れパワー&磐梯山晴天率100%のmさんの力を信じて先に進みます。





ガイドのmさん。

尾根の取り付きまでは森の中を進みます。あっちこっちにトレースがありますが、それは前日までのもの。おそらくこの日このルートで磐梯山を目指したのは我々が最初だったと思います。





雪遊びに忙しい子供達。

人懐っこいアオバ君のおかげであっという間に仲良くなった二人。ずっとおしゃべりしながら、雪遊びしながらスノーハイクを満喫しておりました^^





でも、スイッチが入ると早いんだよね(^^;

登山経験が豊富なこの子達をあなどってはいけません。いざ歩き始めるとそのペースは大人と変わりません、いやそれ以上かも(汗)。





福島のマッターホルン?櫛ヶ峰。






雪が深くなってきたのでm家はワカン、我が家はスノーシューを装着して先に進みます。






尾根に取り付きました。

イエローフォールの近くにあった取付き場所はやはりわかりづらかった。多分我が家単独だったらイエローフォール止まりだったかもw 

そしてノートレースの尾根を果敢に攻めるmさんでしたが、少し離れた所にトレースを発見。もちろん泥棒しましたよ(笑






ラッセル発動w (撮影:mさん)

ワカンで歩いていたm家でしたが、急登とふかふかの雪に苦戦。途中でアイゼンに装着変更している間、我が家がトップで道を作りました。

尾根の登りには前日までのトレースがちょっとだけありましたが、ほとんどは消えかかっている状態。この日は我々が先頭だったので必然的にラッセル確定(涙)。まずはケータが志願してトップに立ちましたが、彼のシューでは尾根の斜度と数十センチの雪には歯が立たずあえなくリタイア。自分のMSRアッセントでも苦戦しましたが、なんとか稜線まで大役を務める事にww





尾根と格闘すること1時間。ようやく稜線付近に上がってきました。

途中から子供達と一緒に気合の掛け声を掛け合いながら必死になって歩いてきました。二日連続の登山、急登尾根のラッセル、久しぶりにハードな感じでした。いやーしんどかったw






シュカブラが美しい。




まずは櫛ヶ峰の分岐に到着。





白き孤高の峰、磐梯山。

思わず息を呑むその圧倒的な存在感。ここは日本だよね?登山をやらない人にこれがエベレストだよ、と言っても多分バレないと思います(笑)。そのくらい凛々しくて勇ましい山体でした。






振り返ると櫛ヶ峰。

登山禁止とされているようなので登りませんが、こちらもカッコいい!






集合写真(撮影:mさん)

ちょっと山頂は雲に隠れてますが、初コラボを記念して集合写真を。







のんびり休憩したところでいよいよ山頂アタック開始。山頂まではガイドのmさんに引っ張って頂きます^^







晴れたりガスったりとめまぐるしく変わる天気。

午後からは次第に天候が悪化する予報。風も少しずつ吹いてくるようになり、徐々に雪山らしい姿が顔を出してきますがアタック隊は山頂を目指して進みます。遠くにトレースがあるのはわかったけど、ガイドさんは迷わず直登w もちろんトレース無しww






弘法清水小屋に到着。







岡部小屋?の脇にある鐘を鳴らして。

ケータが「あの鐘を~ 鳴らすのはあな~た~」って熱唱してた(笑)。うん、まだ元気だね(^^;







小屋からはアオバ君がトップに立ちます。

子供達は行きたがり(笑)。俺が、いや俺が、隙あらば先頭をうかがう気満々。しかもペース早いし(汗






先日歩いた(正確にはくろがね小屋w)安達太良山も見えました。






隙を見て、今度はケータがトップに。

山頂を目前にして我慢できなかったんでしょう。疲れも見せずにガンガン行っちゃってましたね(^^;






スタートから4時間半、アタック隊無事に磐梯山頂に到着。よく頑張った!

ちょっと雲は多いけど、これは晴れと呼べる範囲。やっぱり我が家はもってるね!(もちろんm家も)






山頂からは猪苗代湖と遠くに那須岳かな?



凍結した桧原湖。ここでワカサギ釣りもやってみたいな〜



風が強くなってきたので下山します。良い景色でした。






下りのお楽しみはヒップソリ。

なかなかエグい斜度も躊躇なく滑走するアオバ君。さすがのソリストっぷりでした^^






一方のケータは躊躇しまくりw

年下のアオバ君に恥ずかしいところは見せられないのでおっかなびっくりでしたが滑ってました(^^;






ハイテンションな子供達。

分岐まで戻り、氷の上で某CMの歌を歌って寝転がるおバカさんが二人(笑)。






あっという間に雲に包まれる磐梯山。

風は強風から暴風へ。晴れていれば素晴らしい景色に出会える冬山も、一旦天候が崩れれば過酷な環境下に身を置く事になる。それが雪山の怖さでもあり、面白さでもあったりします。






行きで苦戦した尾根も下りはヒップソリ&シリセードで一気に下山。

下りもワイワイ楽しく、子供達とmさんは戦隊ごっこ?終始賑やかで笑いの絶えない一日でした^ ^






イエローフォール

近くまでは行かなかったけど、イエローフォールも見えました。今シーズンはなかなかの成長ぶり?またいつか見に来たいな。






凍結した銅沼。

帰路は銅沼を歩きました。といってもドボンが怖いので端っこね(笑)。この頃には雪も降ってきて視界も悪くなっていました。良いタイミングで登頂できて良かった^ ^





駐車場に無事帰還、お疲れさん!アオバ君、バンザイ写真に付き合ってくれてありがとね^^





こうして念願だった厳冬期の磐梯山を無事登頂。今年は緩いハイクばかりの我が家でしたが、久しぶりにちゃんと歩いたような気がします(笑)。絶景あり、ラッセルありw、そして愉快な仲間たちと楽しく過ごした良い山行でした。


ご一緒していただいたmeniaobaさん、アオバ君。素晴らしい山行をありがとうございました。またご一緒できる日を楽しみにしています、次は泊りがいいかな^^







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