槍ヶ岳~北穂高岳縦走(縦走&大キレット編)

忠太

2017年08月07日 16:33


8/2〜4 北アルプスは槍ヶ岳~北穂高岳を二泊三日でケータと歩いてきました。

"アプローチ編"はコチラから





二日目早朝。

日の出前の静かな空。登山をしていて良かったと心から思える瞬間。幸せです。






神々しい朝日。

槍の肩から昇る太陽を山頂から眺める者、小屋前から眺める者。各々がそれぞれの時間を楽しんでいました。






おはようございます。

二日目は大喰岳~南岳を縦走し、その後大キレットを越え北穂高小屋を目指します。CTは6.5時間程ですが、大キレット越えがあるので時間に余裕をもって早めに出発することにしました。






これから向かう大喰岳。

早朝は多少風もあり、ガスがかかったり流れたりと目まぐるしく景色が変わります。






ブロッケン!

ガスがきれかかった時、それは現れました。条件が重なった時にしか見れない貴重な現象。これは幸先の良いスタートです^^






二日目にして今山行1座目、大喰岳に登頂。

あまりにも有名な槍ヶ岳の陰に隠れ?あまり知らない(興味がない)方もいるけれど、こちらも立派な3000m峰。まだ時間が早いからか、このルートを縦走する方は少なめ。多くの方は槍のピストンや表銀座、裏銀座の方を歩いていたみたいです。






常念山脈に広がる大雲海。





ガスもとれ、後にも先にも周りにも素晴らしい景色のオンパレード。

もう最高です。言葉にならない^^






北アルプスで最も高い縦走路。

いつも遠くから見ていたこの路を、今自分達が歩いているのかと思うとちょっと感動してしまいます。






雲海から頭だけ出した笠ヶ岳。







中岳への登り、梯子をクリアすると...






2座目の中岳に登頂。






この頃には山麓の雲も取れ始め、周囲の山々も姿を現してきました。

北ア奥部の水晶、鷲羽、その奥は薬師岳?






これから進む南岳。その先には北穂、奥穂、そしてジャンダルム。

あっ、今回は北穂止まりですよ(^^;  今回は...






景色を堪能しながら気持ちよく稜線を進んでいくと...






3座目の南岳に登頂。






歩いてきた稜線を振り返る。

最高のお天気と最高の景色、我が家史上最高の稜線歩きでした。小学生最後の夏にこんなにも素晴らしい経験ができるなんて、ケータは本当に幸せだと思います。もちろんオヤジも幸せ~♪






最高の稜線歩きを終え、南岳小屋へ下ります。

南岳小屋の先には大キレット。ここからは気持ちを切り替えて進みましょう。






アタック準備。

南岳小屋で休憩、そして大キレット突入に向けての準備をします。といっても特に何するわけでもなくw
一応ハーネスやザイル、自己確保等の装備は持ってきていますが、まずはフリーで歩いてみることに。






取りついてすぐにガスがw

残念ながら?いや、これは我が家にとってはラッキーなことでした。というのも、高所恐怖症の我が家にとって不安だったのが高度感。それをガスが打ち消してくれるのでは?と思ったからです。






下りは怖いよw

急な下りにいきなりビビります。足場はあるので慎重にいけば問題ないんですが、やはり下りは苦手(汗






もちろん鎖も出てきます。

使わなくてもいいし使った方がいい所もあるし、その場で状況判断ですね。






ガスとれた。

嬉しいのか悲しいのか、途中からガスがとれ大キレットの全貌が見えてきました。画的には素晴らしいんだけど、高度感が...w





こんな所を下ってきました。



岩の細尾根はバランス良く歩きましょう。



北穂まではまだ遠い。

本日のゴール、山頂直下の北穂岳小屋はずっと見えていますがまだ遠いw 進む先のぽっこりした所が難所の長谷川ピークのようです。ドキドキ







"うりゃ~"と登って長谷川ピークに到着。



ここから北穂側がちょっと怖いw



ヤバっ、きれてる!



長谷川ピークってこんな所です。

確かに難所といえば難所。でもどうなんでしょう?この日は快晴微風の絶好のコンディションということもあり、正直それほど難しくも危険も感じませんでした。(でも高度感はハンパないw)

ケータの身長(145くらい)ならホールドも足場も問題なくかけられるので大丈夫。びびってはいたけれど、時には楽しそうに歩いていました^^






こんな所もあります。



岩肌に健気に咲くお花。



A沢のコルに到着。




北穂の壁、ここからガシガシ登ります。



垂直も登りますw



こちらは難所の一つ、飛騨泣き。



鎖あり、人工のステップあり。慎重に歩けば問題はなし^^

でも高度感はありあり(汗





振り返って南岳。青空ともくもくの雲、これぞ夏山ですね!






難所は越えた、あとは北穂高小屋までつめるだけ。






しかし、この最後の登りがきつかったw

見えてはいるけどなかなかたどり着けないというデジャブ感。あーしんどい(涙






北穂高小屋に到着。無事に大キレットを踏破、よく頑張った!


到着すると数人の登山者が近寄ってきてケータを拍手で迎えてくれました。最後の登りで小屋のテラスに人が集まり、なにやらこっちを指さして話しているのが見えましたが、どうやら子供が登ってくることに驚いていたようです。

確かに槍ヶ岳までや穂高をピストンする子供はそれなりに居ましたが、大キレットを歩く子供は今回は見ませんでした。やはりそこまでのリスクを冒してまで歩こうと思わないのが親としては普通なのかもしれません。でも、実際はどうだったかと言うと...そこは無責任な発言になってしまうのであえて言及しませんがw

拍手で迎えられたケータはちょっと恥ずかしそうに、でも笑顔で応えていました^^




さて、アドレナリンが出まくっていたからか予定より1時間早く到着し、この時点で10:30前(汗
あまりにも早く着いてしまったのでこの先の穂高岳山荘まで行こうかとも一瞬思いました。一瞬です。
時間的に穂高岳山荘に宿泊すれば、最終日に奥穂と前穂を登り重太郎新道で下山、なんてのも良いかなと。


しかし、ケータは槍ヶ岳同様この先のルートには全く興味なしw
まあ大キレットも無事越えたことだし、この先は更に難易度も高いと聞いていたので自分も"もういいかな"と思いっきり妥協してここを二日目のゴールとしました(^^;



更に続いちゃいますw

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