白峰三山縦走(後編)

忠太

2017年07月13日 10:34


7/8・9 南アルプスは白峰三山(北岳、間ノ岳、西農鳥岳)をケータと歩いてきました。

前編はコチラから





二日目早朝。

まだ日が昇る前の空。夕焼けやご来光も素晴らしいけど、この時間の独特な空の色が好きです。






おはようございます、昨夜は暖かい布団でたっぷりと睡眠をとる事ができました。

二日目は北岳山荘から間ノ岳・西農鳥岳を縦走し、奈良田まで下るという長丁場。初日の疲れも多少あるけど、天気は良さそうだし風も穏やか。
コンディション良好の最高の縦走日和に朝からテンションが上がります^^

予定では5時発だったけど、早めに起きれたので4:30前には北岳山荘を出発。







まずは間ノ岳へ。

と、その前に手前にある中白峰山への登りから。朝一で体が起きていなかったからか、意外にしんどいw







ご来光を拝みながら、本日一座目の中白峰山に到着。

白峰三山に隠れてしまっているけど、標高3055mの立派なピークです。






続いて向かうはNo.3。

まだまだ先は長いのでのんびりしている暇はありません。






No.3、間ノ岳に到着。

そこから見えるのは南アルプスの名峰と3000m級の山々、圧巻でした。





プリンス甲斐駒ヶ岳と日本No.2の北岳



女王 仙丈ケ岳



南アルプスの中央に君臨する塩見岳とその奥には3000m峰が連なる赤石山脈の山々


これでもか、と言うくらいに存在感を見せつけてくる南アルプスの山々。その多くを登頂している我が家ですが、南の南はまだ未踏の地。今年の夏にはいよいよその未踏の地へ足を踏み入れる予定です。どうかお天気に恵まれますように!!






あっ、もちろんこのお天気ですから富士山も見れましたよ^^






間ノ岳を後にし、次に向かうは西農鳥岳。

間ノ岳から一旦鞍部まで下り、そこから西農鳥岳へ登っていきます。このアップダウンはちょっと想定外、なかなかしんどそうだw






農鳥小屋にズームイン。

今回の山行で個人的に一番楽しみ?にしていたのは、この農鳥小屋に立ち寄る事でした。かの有名な農鳥小屋のオヤジさんに会って話をする、というのが自分に課したミッション。ネットでは色々な噂が飛び交っているが、本当はどんな人なんだろう?いきなり怒られたりしないかな?楽しみでもあり、恐ろしくもあり(汗

ちなみに、オヤジさんは双眼鏡で登山者を監視?しているという噂があったので、こちらからも望遠でちょいちょい様子を見てましたが監視はされていないようでした(笑






小屋までの下りは斜度のあるガレ場なのでちょっと気を使います。

滑りやすいし、落石の危険も有り。実際に少し前を歩いていた人は何度か落石させてました。まあ、その前に人がいなかったから良かったものの...でも気をつけなきゃダメですよねw






小屋が近づくにつれて緊張感も高まってきます。

オヤジさんの(噂)話はケータにもしていたので、「大丈夫かな?」って少しびびってましたね。別に悪い事をしている訳でも、した訳でもないんだから平気だろ~...たぶん(笑






「たのも~」なんて言ってませんよw

いよいよ今山行の核心部、農鳥小屋に到着。オヤジさんの姿が見えないので、とりあえず売店小屋でバッジを物色していたら登山道の脇道からオヤジさんが登場。「こんにちは!」といつもより二割増しくらいの声で挨拶すると、笑顔で「ハイ、こんにちは」と言ってくれた。ネットで見たまんまの姿、ヘルメットにヘッデンを付けたままでちょっと強面のおじいさん(失礼)。

バッジを購入し、我々が休憩しているとオヤジさんが話しかけてきた。「何時に出てきたんだい?」どこからとは聞かれなかったけど「北岳山荘を日出前に出ました」と言うと「うん、早く出るのは良い事だ」と。
山では早め早めに行動しなきゃダメだ、休憩と水分補給はしっかりする事。当たり前の事だけど、オヤジさんの言葉にはどこか重みを感じました。


人によっては口うるさく聞こえるかもしれないけど、それはきっと登山者を思っての事なんだと思います。
登山道を外れて歩く者や遅い時間に到着、通過する登山者を叱る。それって当然の事じゃないかな。
問題なのはそれを"叱られた"ではなく、"怒られた""文句を言われた"と感じる登山者の方ではないのかな?
誰だって人が怪我したり事故にあうのを見たくはないし、してほしいなんて思わない。そうならないようにオヤジさんは山のプロとして注意したり叱ったりしてくれてるんじゃないかな、と思います。まあ、言い方が独特なだけなんですよ、きっと(笑

その後「車で来てるのか?じゃあ疲れてるだろうから少し仮眠して帰ったほうが良いよ」なんて優しい言葉もかけてくれたオヤジさん、我が家は一気にこの人のファンになってしまいました♪






オヤジさんと一緒に。

後からきた男性がオヤジさんに写真をお願いしていたので我が家も便乗させていただきました。
オヤジさんは写真に撮られるのがお好きなようで、作業中にも関わらず指定した場所まで来てくれて笑顔で撮らせてくれました。本物の山男と一緒に、ケータもとっても嬉しそうにしてました^^


小屋を発つ時には「怪我しないように気をつけて、GOOD LUCK!」と声をかけてもらいました。
くっ~カッコいいぜオヤジさん!また来ます!と心の中で叫びました(笑






小屋で元気をもらったので西農鳥岳への急登も余裕(ウソ

ちょと休み過ぎたのでここの登りはしんどかったw






日本3000m峰の一座、西農鳥岳に到着。よく頑張った!

これで3000m峰は13座目。残りは是非とも今年の夏に歩きたい、時間はないけど頑張らねば!







西農鳥岳の次は白峰三山最後のピーク、農鳥岳へ。

素晴らしい稜線歩きに疲れもちょっとだけ忘れられます。でもすぐに思い出しますけどね(笑






ガレたトラバースなんかも歩きます。右に落ちたらヤバいよヤバいよw






最後のピーク、農鳥岳に到着。よく頑張った!

高所恐怖症にして高山好きのケータ(笑)、高い山ばかりを歩いて大満足だったようです^^






奥から北岳、間ノ岳、西農鳥岳。

あんなところから歩いてきたんだね~。そりゃあ疲れるわけだ(^^;






農鳥岳より先は下りオンリーとなります。

まずは大門沢の下降点へ。(前方の小ピークではなく雪渓の方へ進みます)






この週末は下界もお山も暑かったけど、雪の上は涼しくて気持ちよかったです^^







下降点に到着すると、いよいよ奈良田まで激下りw

高低差2000m弱を一気に下ります。下りの苦手な我が家からすればここからが核心部?






急な登山道を下っていくと何ヵ所か徒渉する場所があります。

1ヵ所だけ写真のように折れた木の橋があり、ここだけ慎重に渡りました。踏み外したら沢をゴロゴロと転がり落ちてしまうので慎重に慎重にw






大門沢小屋に着いた頃はもうヘロヘロでした(^^;

ここまででまだ半分(涙)。まだ先は長いので休憩して体力回復に努めます。






小屋から下、しばらくは沢沿いを歩くので多少は涼しかったけど、やがて樹林帯に入ると蒸し風呂のような暑さ。とにかく水分だけは細目に補給、こんな所で倒れたら洒落になりませんからね(汗






吊り橋まで下ってくるとゴールは近い、と思ったら意外と遠かった(涙

この後、舗装された林道を歩き駐車場まで戻らなければ。もう足の裏が痛くて大変でした(涙






長い長い下りを終えて、ようやく駐車場に帰還。お疲れさん!

燃え尽きましたw





ケータ念願の白峰三山縦走、随所で苦戦を強いられましたがなんとかリベンジを達成する事ができました。

なまった体での一泊二日はちょっときつかったけど、結果は出したのでまあ良しとしておきます。これで体も復調することだろうし?いよいよ夏本番に向けて気合が入ってきました^^


7月はあんな所に、8月はあんな所やこんな所に。全てはお天気次第ですが、目標を達成するために親子で全力を尽くして頑張りたいと思います!






おしまい





あなたにおススメの記事
関連記事