北アルプス裏銀座縦走(前編)

忠太

2016年08月25日 00:19


8/18~21 今年の夏のメインイベント、北ア裏銀座を3泊4日で歩いてきました。

ガスってますが何か?


裏銀座縦走コースとは北アルプスの高瀬ダム横のブナ立尾根登り口を基点とし、烏帽子岳・野口五郎岳・鷲羽岳・双六岳から西鎌尾根を経て槍ヶ岳へ至る登山道の名称である。(Wikipediaより)


今回の山行は色々な試練がありました。まず最初はアクセスの問題。
登り口の高瀬ダムに行くには途中の七倉までマイカー、そこからタクシーで移動出来るのですが、下山口(新穂高or上高地)からはバスと電車で移動しなければなりません。その後タクシーで七倉まで車を取りに行くわけですが、それだと下山後が慌ただしくなり帰りの運転も長くなります。

そこで我が家は初日の朝に信濃大町駅前のアルプス第一交通のタクシーで高瀬ダムまで一気に行く事にしました。どの道タクシーは利用するわけだし、下山後も電車を降りたらすぐ車があれば早く帰れるので。







事前にタクシー会社に予約の電話を入れておいたので、約束の時間に到着するとすでにスタンバイ済。

アルプス第一交通では自家用車の無料預かりサービスがあるので車はここにデポ。







40分程で高瀬ダムに到着。最初の関門を乗り越えて一安心です^^







トンネルを抜け、吊り橋を渡って登山口へ向かいます。







ダムから20分程歩き、いよいよ裏銀座の入口"ブナ立尾根"までやってきました。


初日にしてクライマックス。そう、今山行の目標の一つは日本三大急登&北アルプス三大急登の制覇。
昨年の黒戸尾根を踏破後、我が家の目標はこの一点に絞られていました。その時点で合戦尾根は踏破済、今年になってからこの日の為に西黒尾根を歩き、トレーニングを経て最難関と思われた早月尾根もなんとか踏破。

残すブナ立尾根は両急登を兼ねているのでここで一気に目標達成を狙います!








さすがは日本三大急登のブナ立尾根。まんべんなく登りが続きますw

でも、正直この程度の登りなら他の登山道でもよく見かけます。まあ、きつい事に間違いは無いですが(笑







ブナ立尾根には道中ポイント毎に番号が付けられていました。

スタートが"12"、そこからカウントダウンし烏帽子小屋が"0"となります。









眺望のきかない樹林帯の登山道ですが、時々ちょっとだけ見える遠くのお山。

時間と共に徐々に雲が増えてきました。前日のヤマテン予報では初日、二日目と晴れマークもあったのでそれを信じていました。そう、信じていたんです.....







尾根を半分位登ってきたところで腰を下ろして大休止。久しぶりの重荷でバッテバテのケータ隊長(笑

先日の剱岳で痛めた膝が完全に癒えぬ父の為に志願の10kgを背負って歩く我が息子。幸い膝の調子も良かったので荷物を減らしてあげようとするが断固拒否。いやー男だね!じゃあ頑張って^^







えっちらおっちら、ようやくそれっぽいお山が見えてきました。

雰囲気的にはあれが烏帽子かな?








スタートしてから4時間40分、烏帽子小屋が見えたところでブナ立尾根を踏破。

ついにやりました、W三大急登制覇!!まだ山旅は始まったばかりだけど既に達成感はMAXです(笑







小屋から見えるはニセ烏帽子?

結論から言うと烏帽子岳はパスしました。理由は天候の悪化。
急速に湧き立つガス、午後からは天候が悪化する恐れがあると小屋の方に言われ完全にビビりモードでしたw

初日の宿泊地は野口五郎小屋。烏帽子岳へのピストンはCTで1時間半で時間的には余裕があるけど、問題は天気がもつかどうか。少しでも早く小屋まで行った方が安全と思い、断腸の思いで烏帽子岳は諦めました。

断腸の思いで。二度言いましたww



そうと決まればのんびりと休憩しましょう。 < おぃ







小屋前のお花畑には珍しい真っ白なコマクサ。

なんでも突然変異的なものだそう、良いもの見れた♪







たっぷり休憩をとったところで初日の宿泊地、野口五郎小屋を目指します。

ここから3時間くらいかな?二日目以降の行動を考えると初日にどうしても辿り着きたいのです。







さあ、憧れの裏銀座縦走路!って、あれっw

まあものの見事にガスっちゃってますね(汗 晴れていれば素晴らしい景色なんだろうけど...(涙







小屋から1時間もしないうちに雨が降ってきましたw

ザックカバーにレインウェア。カメラも防水用にチェンジし万全の雨対策で歩き続けます。







しばらく進むとコース分岐に到着。

お花畑と展望コース。この天気で展望なんてあったもんじゃない、もちろんお花畑コースへ。








アップダウンの少ないお花畑コースには沢山のお花が咲いていましたが、写真を撮る気力もなくなるくらいに雨足が強くなってきて不快感はMAXにw







そんな時に姿を見せてくれたのがライチョウ。親子で5羽もです。

久しぶりにお目にかかりましたが、やはり見れると嬉しいものですね~^^








本降りの雨、真っ白な中を黙々と歩く様はまさに修行(涙

そんな修行の先に見えた青い屋根の野口五郎小屋。初日のお宿に到着し、ほっと一安心。







今回の山行は3泊4日、今後の行程を考えると烏帽子小屋では中途半端。野口五郎小屋にはテン場が無いからお金はかかるけど、残り三日間で歩ける選択肢が増えるので是非ともここまで来たかった。

受付を済ませ、濡れた衣類を乾燥。案内された寝床で軽くお昼寝しました^^


そうそう、先日購入したテン泊用ザック"オゾニック"。本降りの雨の中をザックカバ-無しで2時間歩きましたが、ザック内の荷物は全く濡れていませんでした。さすが完全防水♪
外側もケータのザック(カバー付けた)は湿りがなかなか取れませんでしたが、オゾニックはすぐに乾いてました。雨天ハイクは歓迎できないけど、いざという時は良い仕事をしてくれます^^







小屋の夕食は天ぷら♪ 

ご飯のおかわりは自由なので、しっかり3杯頂きました(笑




食後にTVの天気予報を見ていたら気分が悪くなってきたので早々に就寝w

こんなはずじゃなかったのにな.....




続きます


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